プラは再資源化できても使わない努力が大切
今年4月から「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」、いわゆる「プラスチック新法」が施行されました。7月11日、調布・生活者ネットワークで製品プラの再資源化にも取り組んでいる日野市の再資源化施設を見学しました。
搬入されたごみは一旦保管され、ホッパーに投入されていきます。
風力で【容器包装プラ】と【製品プラ】に分別した後、人の手で細かく選別します。
プラスチック容器包装は圧縮して資源化業者へ。リサイクル費用は業者負担。
これは製品プラを再資源化したもので、費用は市の負担です。製品プラの資源化はサーマルリサイクルが多いということでした。プラスチックの材質もさまざまなため、限界があるということです。やはりできるだけ使わないことが重要です。
左は製品プラを固めて燃料にしたもので、工場などで使われます。右側は燃やした後の灰からの再生品。
2000年までは【可燃ごみ】と【不燃ごみ】のみの分類(左側)で、どちらの袋も有料でした。その後、【可燃ごみ】【不燃ごみ】【プラゴミ】の分類に移行したため、市民はプラゴミ袋代も負担しています。
減らしたいと思っても、日々の生活でどうしても一定量出てしまうプラごみ。再資源化は避けることができない選択肢かも知れません。しかし、今回、どこまで再資源化して形を変えてもほとんど自然に戻ることがないプラスチックの特性を目の当たりにしました。再資源化は「プラごみをごみで終わらせない」という取り組みとしては有効です。しかし、SDGsで言う「つくる責任、つかう責任」をしっかりと意識して、プラではない自然素材で作る努力、できるだけプラを使わない努力が重要だと最認識した視察でした。