不登校支援プランにパブコメを出そう

昨年10月に発表された2022年度の全国不登校児童・生徒数は3万人に迫る数字となりました。調布市では、小学生210人、中学生254人、計464人。前年度比で約110名の増加となりました。特に小学生の不登校児童は低年齢化に加え、出現率が東京都の平均を超えており、深刻です。一体学校で何が起きているのでしょうか。

市教育委員会は、2022年3月文科省のCOCOLOプラン策定を受け、不登校施策検討委員会を立ち上げ、不登校支援プラン策定に向けて6月から3回委員会を開催してきました。委員は、太陽の子やはしうち教室、訪問型支援みらいに関わる職員を含む教育委員会の職員に、市長部局の職員(児童青少年課長、すこやか職員)や子ども若者相談・居場所・学習支援事業ここあ担当の社会福祉協議会の職員も加わり、委員会では「不登校」にかかわる問題にさまざまな方面から情報、意見が出されました。

11月末にプラン案ができ、12月5日から1ヶ月、パブリックコメントが募集されています。委員会1回目は傍聴案内が間に合わず、傍聴者ゼロ。また委員会メンバーには不登校当事者が入っていないことから、実効性のあるプランにするには、パブコメで市民意見を届けることが重要だと考えています。そこで、年末年始に「不登校支援プランにパブコメを書く会」をzoom開催することにしました。

年末に開催した2回の会では、計10名ほどの参加者から非常に厳しい意見が次々と出されました。改めてプランや委員会議事録、参考資料などをこちらに掲載しますので、多くのご意見を届けていただきたいと思います。特に、今の学校に通うことが辛くなってしまった子どもたちに、どんな学校になれば楽しく通えるか、一緒に考えてもらえると嬉しいです。

当たり前のように保障されなければならない、子どもたちの学ぶ権利が保障されない日本の教育、そして調布の教育。学校に行けなくなった子どもたちへの支援を充実させるだけで解決できる問題ではありません。なぜ子どもたちが楽しく通えなくなるのでしょうか。なぜそこまで息苦しさを感じるのでしょうか。先生たちはそのことに気づかないのでしょうか。子どもまんなか社会が学校にも浸透し、子どもまんなか学校が実現するまでに、私たちはあと何十年待たなければならないのでしょうか。

今学校に行っていない子どもたちの学びを保障することと、今、息苦しさを感じながら頑張って通っている子どもたちが楽しく通えるよう学校を変えていくことを同時進行で進める必要があります。実効性のあるプランになるよう、ぜひ具体的な提案も入れながらパブコメをお寄せください。パブコメを書く会、最終回への参加もお待ちしています。

パブコメ入力フォーム

以下、クリックすると各資料が開きます。

★調布市不登校支援プラン(素案)
20231201 調布市不登校支援プラン(素案)のサムネイル
★第1回検討委員会議事録
第1回 議事録のサムネイル

★第2回検討委員会議事録
第2回 議事録のサムネイル

★第3回検討委員会議事録
第3回 議事録のサムネイル

★2022年度いじめ・不登校調査報告
2022年度いじめ・不登校等の調査報告のサムネイル