2022年を振り返って
いよいよ2022年が幕を閉じようとしています。今年は議員になって4年目、任期最後の年でした。ご意見をお寄せくださった皆さま、私のような新人に心を開き相談してくださった皆さま、また色々な市民活動にお誘いくださった皆さま、辛い時に傍聴に足を運んで下さった皆さま、本当にありがとうございました。
2019年に議員になって約半年で新型コロナの流行が始まったため、制限を受けた状況での活動が当たり前となってしまっていることに不甲斐なさを感じてきました。コロナ禍を理由に、市民に対してむしろ閉じようとする議会の中で、陳情審査や議会での発言の扱いなどにおいても、小さな声が軽んじられ、数の力だけでものごとが決められてしまっていると感じることもありました。
そのような中、3年ぶりに行政視察に行くことができたことは、大きな収穫のひとつでした。中でも、長野市で行われた全国市議会議長会主催の研修は、議会でのDXがテーマ。オンライン活用などに積極的に取り組み、コロナ禍にあっても議会を閉じず、むしろチャンスとばかりに民主主義のグレードアップを求めてコミュニケーションを活性化し、議会を市民に開くことに成功している議会の報告を聞くことができました。
私自身、学校に行かない子どもが家にいますので、もっぱら仕事は家でしています。これから子育てや介護を担いながら議員になる人がもっと増えてくるでしょう。多様な生活を送っている市民の代表が議員として活動できるようにと、オンラインを活用した委員会審査を実現している議会に大きな希望を感じ、調布市議会でもできるところから取り組んでいきたいと改めて思いを強くしました。
また今年は、基本構想策定の年ということで、昨年に引き続き、月に1度〜2度開催された市民会議を傍聴しました。さまざまな視点を持った市民委員の皆さんが、お互いの意見を尊重しながら基本構想の文言を練り上げていかれる過程を拝見し、私も議会の中でこういった努力をしていきたいと思いました。
多様性への理解が求められている一方、世の中では分断が進んでいるように感じます。新しい年も弱者の視点、少数派の声を意識して活動していきたいと思います。議会での決定が当事者抜きの決定にならないよう、多様な社会を反映した議会運営を求めていきます。そのためにも、今後とも色々なお声を聞かせてください。
※写真は年末に参加した困りごと相談会@府中で撮ったものです。