基本構想(案)に関する全員協議会がありました

2021年7月にスタートした基本構想検討市民会議は、2月に開催された一般市民向けの中間報告会を経て、先日8月5日で16回目を迎えました。初回からできるだけ欠かさずに傍聴をしてきましたが、市民委員の皆さんが調布市の未来について熱心に考え、発言される内容はどれも頷かされるものばかりでした。

いよいよ24日に市長への基本構想の提出を控え、議会でも8月10日に全員協議会が開かれました。私からは以下の6点について質疑を行い、意見を述べました。

1.「男女共同参画」や「男女平等」「ジェンダー平等」という文言がない。性の多様性への理解を深めることは重要だが、男女格差の問題から目を逸らすことに繋がらないよう、言葉として残し、取組みの継続を求める。(同様の意見が複数の女性議員から出ました。)

2.個人情報保護および情報公開については、市職員の意識の希薄さが明らかになったことへの反省を踏まえた内容とすること。

3.子どもの権利の明記、中でも対応が遅れている子どもの参加や意見表明権を位置づけること。特にp.11の「一人一人がまちの主役であることを実感し、活躍できるまち」は、「一員としてまちづくりに参加できるまち」という(おそらく)本来の意図が伝わるよう文言整理を求める。

4.分野横断的な取組みを意識できるよう、参加と協働まちづくりアドバイザーのSDGsに対する知見の活用を。

5.委員を無作為抽出で選ぶ自治体もあるが、今回の市民会議の委員はすでに市の他の委員会等で委員を務めている人もいる。建設的な議論が行われているとは認識をしているが、長期政権でさまざまな関係性が固定化している現状を考えれば、市政に新しい風を取り込む必要性も意識するべきではないか。

6.「市民参加」には言及があるが、「市民活動」の文言がない。複雑化する社会問題への対応は、行政と市民活動との連携も必要になる。1章3節の「共創のまちづくり」はもっと上の項目に位置づけてもよいのではないか。

これから基本計画とのすり合わせが進みます。パブコメ募集もありますので、市民の皆さんが描く調布に近づけるよう、知恵を合わせていきましょう。

1_【資料1】総合計画策定スケジュールのサムネイル

【資料1】総合計画策定スケジュール

2_【資料2】策定方針のサムネイル

【資料2】策定方針

3_【資料3】市民会議検討状況のサムネイル

【資料3】市民会議検討状況

4_【資料4】基本構想素案 (市民会議提案書)のサムネイル

【資料4】基本構想素案 (市民会議提案書)

5_【資料5】まちの将来像のサムネイル

【資料5】まちの将来像