防災訓練を視察しました

4月14日、第三小学校で行われた防災訓練を視察しました。残念ながら緊急事態宣言発令の前日ということで、職員のみで実施されました。

避難所開設の最初の難関は、門の施錠を開けることです。誰がどこで鍵を手に入れるのか?しっかり確認をお願いします。

三小の場合、防災倉庫は2カ所に分かれています。いずれも学校生活の邪魔にならない場所に設置されているため、体育館までの物資の移動には注意と工夫が必要です。倉庫の開閉の仕方も全員が把握しておく必要があるでしょう。

次は、体育館で受付の設置、避難者用のスペースの確認、要配慮者用テントの設置や、受付後のシミュレーションが行われました。受付にはコロナ対策グッズも追加されています。

基本的に配慮が必要な方は総合受付で振り分けられ、教室に入っていただくことになっています。万一、体育館の床で横になるのが辛い、授乳が必要、といった時に使えるテントは3基用意があります。設置はあっという間でした。

避難者のスペースは1人あたり3mx3m。通路も確保する必要があるので、この広さでも35人、多くても44人しか入りません。また、教室には9~10名しか入りませんので、家族で避難された場合、1教室に2~3家族しか入りません。やはりコロナ禍での災害時は、避難所以外に避難できる場所、方法を各自がよく考え、確保しておくことが非常に大切です。

受付では避難者名簿用紙、また避難所の混雑具合が分かるシステムに登録するためのQRコードが記載された用紙を受け取り、職員の案内で自分の場所に移動します。避難者は、おそらく濡れた大きな荷物を持っていて、脱いだ靴も手に持たなければならない状況です。QRコードの用紙は壁に貼っておき、受付名簿用の用紙は案内する職員が荷物を置いた後に渡してあげる方が丁寧だと思います。

総合受付では、とにかく雨風をしのげる場所に早く入っていただくため、体温は自己申告制になっています。(感染者や濃厚接触者はここで振り分けられます。)しかし、災害時に自宅で検温してから避難してこられる可能性は低いでしょう。総合受付を通過して体育館に来たところで検温しますが、万一37.5℃以上あると、また別の場所に案内されることになっています。ここは改善の余地があると思いましたが、色々な要素が絡んでくるので簡単ではないのかもしれません。最後は、そのシミュレーションもしていました。

災害時は臨機応変な対応が求められます。また、地震の時には特に、担当職員もまた被災者となります。厳しい状況下で臨機応変に判断し、行動するためには、状況に慣れておくことと、担当職員同士の信頼関係が不可欠です。

また市民は、コロナ禍においては特に、人口規模に対して避難所のスペースがかなり厳しいことを認識し、避難所以外に身を寄せる場所を確保したり、避難の是非を適切に判断するために、確かな情報をどこから得るのか確認したりしておくことが重要です。情報はブログでも一部紹介していますので、参考にしてください。

風水害への備えを(情報まとめ)2020/10/31更新