調布市議会のこと①<定例会の流れ>

年に4回開催される議会を【定例会】と呼びます。定例会は3の倍数月に開催され、年度ではなく年が明けたところから1回、2回と数えますので、3月が第一回、6月が第二回、9月が第三回、12月が第四回、となります。次の定例会まで予算化が待てない緊急の議案がある時(例えば、コロナ関連の大きな交付金が国から下りてきて、できるだけ早く市で事業化したい時)には、定例会以外に【臨時会】を開くこともあります。

定例会は、おおよそ3週間続きます。初日は本会議場に全議員が集まり、市長が議会に対して審査を依頼する議案が示されます。これを市長が議案を「上程する」と言います。

メインは予算会計の審査で、【一般会計】【国民健康保険事業特別会計】【介護保険特別会計】【後期高齢者医療特別会計】【用地特別会計】【下水道事業特別会計】に分かれています。会計以外には【条例改正】や【陳情】、人事に関することなどがある場合もあります。

28人の議員は4つの【常任委員会】に分かれていて、2年ごとに委員会を交代します。開会日に市長から提案された議案のうち、会計、条例改正、陳情は、内容にしたがって4つの委員会振り分けられ、そこで細かく審査されます。

<常任委員会と審査する内容>

〇総務委員会:一般会計のうち、すべての部署の歳入、総務部、行政経営部、市民部、生活文化スポーツ部などの歳出

〇厚生委員会:一般会計のうち福祉健康部・子ども生活部の歳出、国民健康保険事業特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療保険特別会計、

〇文教委員会:一般会計のうち教育部・生活文化スポーツ部の歳出

〇建設委員会:一般会計のうち環境部・都市整備部の歳出、用地特別会計、下水道事業特別会計

それぞれの委員会で審査し、賛否を出します。そして最終日、再び全議員が本会議場に集まります。

委員会で出た結論【可決】【否決】を委員長が報告、それに対して反対意見がある会派が【反対討論】をします。私の場合は一人会派なので、会派としては一つの委員会審査にしか関われません。ですので、時によりますが、自分が所属する委員会では賛成しても、他の委員会で審査された内容に関して、委員会で出た結論とは異なる態度を取る場合は、最終日に反対討論をすることになります。

反対討論をする会派がいる場合は、賛成する会派が賛成討論を行いますが、全会一致で可決される場合は、特に討論はありません。各会派の考え方がよく見えるのは、反対する会派がいて、討論が行われる場合です。