【留保地20】新情報より~負担付寄付・利用者に管理を随意委託するとは?
審議会での審査にあたり、調布市が提出していた参考資料の中に、「事業スキーム」に関する、とても大切なものが含まれていました。まだ公表されていない内容もありますので、説明したいと思います。
この「事業スキーム」という資料には、調布市とFC東京の関係が表現されています。これにもとづいて、これからどのような順序で整備が進み、利用されるようになるのか時系列でまとめます。
①調布市が国(財務省)から留保地を購入(約36億円)
②調布市が樹木を伐採・伐根し、整地する(約3億円)
③FC東京が北側にサッカー場2面・クラブハウス・駐車場を作る(約70億円)
④調布市が南側にサッカー場1面、多目的コート、テニスコート3面、屋根付き通路、広場などを作る(約30億円)
⑤FC東京が作った③の施設を調布市に「負担付寄付」*をする
⑥調布市が、留保地の施設全体(③と④)の指定管理者にFC東京を指定し、随意委託する(年間委託料は不明)
*負担付寄付とは:市に寄付をする時、寄付者は一定の条件をつけて寄付をすることができます。その時に、「寄付を受ける側がその条件を飲まないなら、寄付者は寄付を取りやめることができる」という、法的拘束力がある条件をつけて寄付する場合を「負担付寄付」と言います。
FC東京が③の施設を「負担付寄付」する際の「条件」は、
「練習施設(つまり③の施設)をFC東京が優先的に使用できる」
というものです。
皆さんに考えていただきたいことがいくつかあります。
A:「FC東京が優先的に使えるという条件を飲まないなら、寄付しませんよ」という「負担」を調布市に課して寄付される③の施設ですが、そんな「負担」についてどう思われますか?また、そのような負担が課される施設を作るために、税金36億円を投じる土地を提供することについて、どう思われますか?
B:③の施設だけでなく、④の中の人工芝サッカー場も、FC東京のアカデミーが3割は使いたいという話になっています。FC東京が指定管理者になった場合、利用者が管理をすることになります。果たして、市民利用がちゃんと優先されるでしょうか。
C:Bのような懸念があるFC東京に公園全体の管理を随意で委託し、委託料も支払うということについて、どう思われますか?
D:調布市は、2008年の計画を実現できなかったのは、財政面で課題があったからだと説明しています。そして、FC東京と協働で取り組むことで、計画が実現できることになった、と説明しています。そうであれば、FC東京と協働することで、市の財政負担が減り、市民サービスが向上するはずですが、この「事業スキーム」を見て、どう思われますか?
ちょっと難しいかも知れませんが、市民の皆さんのお財布のお金を、どういう目的で何に使うべきか、その使い道はどのようなプロセスで決めるべきか、という問題です。ぜひ考えてみてください。