学習支援に求められることとは?
学習支援ボランティア講座に参加しました
全7回のうち1回目と、今回最終回の7回目に参加しました。テーマは子どもの貧困でした。今回は講師の湯澤直美先生がインフルエンザでお越しいただけなく大変残念でしたが、すばらしいピンチヒッターの方々のお力により、また40名を超える参加者の熱意もあって、とても有意義な学習会でした。
7人に1人の子どもが貧困だと数値で聞いても、正直なところピンとこない人は多いのではないでしょうか。その理由の一つとして、子どもたち自身が家庭環境について語らないということが指摘されていました。
調布市を含めて貧困家庭の実態について伺った後、グループに分かれて「学習支援と塾はどう違うのか?」という視点から、学習支援に求められることについて話し合いました。
実際に「ここあ」でボランティアをしている学生さんからは、「学習支援は単に勉強を教えるところではなく、コミュニケーションを大切にしている。学習はその延長線上にあるものだと捉えている」と伺いました。困難な家庭環境にいる子どもたちが普段は口をつぐんでしまっていることを考えると、子どもたちのニーズにかなった、子どもたちの気持ちに寄り添った支援が行われていることが伝わってきますね。
しかし、家庭環境に困難を抱えている子どもたちが貧困の連鎖から解放されて自立していくには、やはり就学、就職につながる学業面の支援も不可欠です。自己肯定感が低い子どもたちがやる気を起こすには、自己肯定感を生む対話が必要ですが、今の日本の教育システムの枠組み、受験というタイムリミットのプレッシャーもあります。
また、これは子ども食堂をされている方もおっしゃっていたことですが、学習支援の場や子ども食堂など支援の場があっても、そこに来ることさえできない子どもたちが数多くいます。まだまだ十分に活用されているとは言えない支援の場。さらに充実させ、広く浸透させていくために何ができるか考えていきます。
調布市の実態調査の結果は、市のホームページでも見られます。(生活困窮の状況については第3部を参照のこと)