ムルレの会に参加
1月26日の今日で活動を終えるという、ムルレの会に参加しました。ムルレの会は、1979年から40年間に渡り、人権問題を課題に据えつつ、在日コリアンの人々と平和に共生できる社会を求めて活動を続けてこられました。
最終回は、ムルレの会を主催してこられた坂内宗男さん、川崎市でヘイトスピーチ禁止条例ができるまで活動をしてこられたチェ・カインヂャさんと韓国人留学生の方がそれぞれの立場から在日コリアンが直面する問題についてお話ししてくださいました。
坂内さんは、1960年代に調布市職員として当時の朝鮮人地域を担当された時に、在日コリアンの生活の実態を目の当たりにして大きな衝撃を受けたそうです。いまだに納税の義務を負いながら権利が保障されないことは、基本的人権にかかわる問題であること、日本に強制的に連れてこられて日本人として扱われていた頃は、参政権があり、383人が立候補して96人が当選(うち1人は国会議員)したそうです。そういう時期があったことも知っておかなければならない、と話されました。
チェ・カインヂャさんからは、川崎区桜本町のヘイトスピーチとの闘いの経緯についてお話を伺いました。ヘイトスピーチ解消法ができたのが2016年6月。それでもヘイトスピーチは止まず、昨年末に制定された「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」には罰則が盛り込まれることになりました。差別をしないだけでは、差別を止めることはできない。差別を許さない社会を作るために、差別はいけないと声を上げてほしい、と訴えられました。
街中での表立った差別行為はなくても、人々の心の中に差別の気持ちがあったり、ネット上にはヘイトがあふれていたりします。半年後には、調布市にもいよいよ東京2020大会が来ようとしています。川崎市に倣って、差別を許さない、人権が尊重される街としての条例制定を目指すべきだと思います。