【留保地②】突然の計画浮上、8月10日のこと

調布基地跡地留保地の2008年利用計画が実現しないまま17年間放置されている間に、留保地の樹木はさらに成長しました。朝にはおびただしい数の野鳥の鳴き声が響き渡り、ハクビシンやタヌキを見かけたことが話題になるような、貴重な自然環境が広がっています。

ここへFC東京の練習場を移転するという計画が、突如、2025年8月初旬に議会へ知らされました。説明資料は説明後に回収するなど、徹底した情報管理体制が伺えました。その理由は、数日後の8月10日、FC東京が前々から「重大発表がある」と告知していた練習場移転を、味の素スタジアムで大々的に発表するためでした。

FC東京から市に対して練習場移転の打診があったのは、「2023年あたり」だったそうですので、1年半以上、2年近く市民に知らせずに行政とFC東京で協議を進めていたことになります。「市政」は市民の税金を使って、市民のための取組みを進めるものですので、こうしたやり方は調布市政においても前代未聞ではないでしょうか。

スタジアムでは、FC東京と調布市が「包括連携協定」を結んだことが発表されました。協定の項目には「留保地の活用に関すること」も含まれており、練習場移転がセットになっていました。会場では、土地の取得や練習場移転が決定事項であるかのように動画が流されたようです。(森が消える映像がかなり衝撃的。)

会場は大盛り上がりだったようで、X上では「調布市ありがとう」との投稿もいくつも見られました。観客が湧きたつ中、長友市長の「乗り越えなければならない課題がいくつもあるが、調布市の責任で実現する」との趣旨の発言がメディアでも報道されたとのことです。

しかしこの時点では、土地取得や施設整備費を負担する調布市民には公表されていませんでした。スタジアムでの大々的な発表から10分ほど経った頃、市民への公表として、ひっそりと市HPに関連資料がアップされたのでした。なぜここまで市民軽視、市民不在の進め方をしたのでしょうか。(つづく)