2024年度PFAS(有機フッ素化合物)の調査結果が公表されました
2024年度の地下水PFAS濃度調査の結果が東京都、調布市ともに公表されましたので、調布市の結果についてまとめてお伝えします。
PFASについては、国内では「PFOSとPFOAの合計値が水道水1L中50ng」という暫定目標値(=「できれば守りましょう」程度の数値)しか設定されていませんでしたが、水道法上の基準値(=絶対に守らなければならない数値)に引き上げることとなりました。現在、暫定目標値の50ng/Lをそのまま基準値とする方向性が示されています。一方、アメリカでは限りなくゼロを目指す方向性で、測定器の検出限界である4ng/Lを基準値とする厳しい対応を取っており、日本にももっと厳しい基準値を求める声も多く上がっています。
PFHxSはPFOAやPFOSの代替物質として使われるようになったものですが、2022年に国際的に規制対象となりました。2024年から日本でも輸入が禁止され、PFOS・PFOAと同様に検査対象となっています。本来であれば、このPFHxSの数値も合わせて基準値以下とするべきですが、まだそこには至っていません。
【東京都の調査結果】
東京都は調布市を東西南北4つのブロックに分けて調査しています。(詳細は東京都環境局HPをご参照ください)
PFOS+PFOA | PFOS | PFOA | PFHxS | |
調布市①(西部) | 17 | 12 | 4.8 | 8.1 |
調布市②(北部) | 12 | 7.8 | 4.4 | 3.4 |
調布市③(南部) | 18 | 10 | 8.0 | 4.6 |
調布市④(東部) | 68 | 60 | 7.7 | 24 |
ご覧のように、東部地域での検査地点で高い数値が出ています。PFOSだけでなくPFHxSも他の地点より多く検出されています。
【調布市の調査結果】
調布市は、小中学校などに設置した防災井戸と実篤記念館の湧き水、30ヶ所で調査を実施しています。(詳細は市HPをご参照ください)
ご覧のように、2023年度に引き続き、調和小および大町スポーツ施設の井戸で高い数値が検出されています。一般的に、汚染源が近ければ浅井戸でも高濃度で検出されますが、深井戸で高濃度の検出があった場合は、汚染源からは離れていると予測されます。(しかし地層が落ち込んでいるなど、近くに特殊な地下環境があるとその影響を受けるため、一概には言い切れません。)調布市内の数値のみを根拠に汚染源を特定することはできませんので、こうした各自治体の検査結果を東京都が取りまとめ、地下水の流れを掌握しつつ、汚染源を特定し、PFASの使用を停止するほか、汚染源となっている事業者などの責任において汚染除去を行うといった対応が求められます。
なお、調布市内3ヶ所の浄水場(上石原配水所・深大寺給水所・仙川配水所)では、現在は井戸水の汲み上げをストップしており、市内で提供されている水道水に地下水は使われていません。水道局では引き続き、各浄水場で地下水のPFAS検査を実施しており、その結果も水道局HPで公表されていますが、いずれも検出下限値を下回っています。