調布駅前広場整備計画についての全員協議会ー質問①②④
5月14日、調布駅前広場整備計画についての全員協議会が行われました。通常は全員協議室という部屋で行うのですが、コロナ感染拡大防止のため、本会議場で行いました。27名の議員が出席し、4名の議員から質疑がありました。以下、私の質問と答弁の概要(前半)です。
①駅前広場の樹木について
1.現在、道路管理課で策定中の街路樹管理計画の中では、駅前広場の樹木はどのような扱いになっていくのか?
⇒全国的にも戦後に植えられた街路樹の老朽化が課題となっています。駅前広場は道路に区分されるため、植えられている樹木は「街路樹」の扱いになります。道路沿いに植えられた街路樹は人や車の通行の安全性を確保することが第一に求められますが、駅前広場の樹木は、安全性確保はもちろんのこと、景観に配慮した管理を求める立場から確認の質問をしました。道路沿いの街路樹とは別に、メンテナンスや景観などいくつかの基準にもとづいて管理するよう、計画の中で方向性を決めていくとの答弁でした。
2.次世代のシンボルツリー育成など、市民感情に配慮した取組みを
樹木については、自生種なども入れ、生物多様性にも一定の配慮をした「武蔵野林」のコンセプトが示されています。これまでにタコ公園を含む広場樹木の全面撤去に対して反対の署名16000筆が集まり、50本が残されることになった経緯があります。調布駅前広場に限らず、樹木伐採に対しては反対の声が上がることはまれではありません。やはり命あるものであり、日常の景観の中に溶け込んだ親しい友だちのような存在であり、突然の別れを受け入れがたい感情は十分に理解できます。しかし、樹木は必ず寿命を迎えます。特に街路樹は管理されているとは言え、樹木にとって優しい管理ばかりとは限りません。一旦倒木や枝の落下が起きれば、命に係わる事故にもなります。そこで、次世代のシンボルツリーを市民と一緒に選び、育てる取組みなどを行い、愛着を育むと同時に、いずれ訪れる今あるシンボルツリーの更新の際にも、お別れをしやすくなるような仕掛けを市で検討するべきではないか、との立場から質問しました。ふれあいの道づくりの仕組みも活用しながら、市民との協働による維持管理に努めていく、との答弁でした。
②市民への分かりやすい情報提供を
とにかく調布駅前広場は広く、平面図を見ただけではイメージが掴みにくい!以前、市民グループが行政と協働で実施した実地調査で、地面にテープを貼り、ロータリーの大きさを確認しました。それがとても分かりやすかったので、市民がどのような広場ができるのか具体的にイメージしやすくなるような情報提供をしてもらいたい、「ロータリーはここのラインまで広がります」「〇〇ゾーンはここからあのあたりまでです」といった現地での説明を撮影したものを動画配信するなど、さらに工夫を凝らしてもらいたい、という思いから質問しました。施工段階では現地が見えにくくなることもあり、現在予定している平面図を使った情報提供しか検討していないという答弁でした。
④世界的建築家がデザインしたものを生かしきれなかったことへの総括は
調布駅前広場整備計画は、有名建築家による楕円のデザインコンセプトをもとに進められてきています。他にも世界的に有名な建築家が応募したデザインコンペで複数の案の中から採用されたものです。しかし、紆余曲折を経て、その楕円はほぼ消滅しています。楕円が良いかどうかということについては、色々な議論があり得ると思いますが、世界的建築家がデザインしたものを生かしきれなかったことについては、どのように総括をしているか質問しました。ロータリー形状の見直しなどで楕円は部分的に直線で切られたりしているが、楕円を平面的に表現することも検討しているとの答弁でした。またこれまでの修正については市長が建築家とも会い、コミュニケーションを図りながら進めているとの答弁でした。
(質問③は次のブログで)