生き物環境調査に参加

生活クラブ運動グループ、調布・地域協議会主催の生き物環境調査に参加しました。もともとは、農地の自然環境を調査し、都市農業がいかに都市の環境を豊かにしているかを確認するために続けられている調査です。調布では、カニ山の一部で毎年行っています。

毎回講師としてご協力いただいているのは、石川さんと宮治さん。お二人の講師に尋ねると、こんな虫にも名前があったのかと驚くような小さな虫や地味な(?)虫のことも詳しく教えていただけて、「ただの羽虫」にも親しみがわいてきます。

いきなり桜の葉にカメムシの大群。みんな背中にハートマークがついていますね。エサキモンキツノカメムシです。「ここで生まれて、そのまま食べられずにみんな生き残ったのでしょう」とのこと。

今年の梅雨は雨がよく降っているので、カタツムリにとってはうれしい気候なのではないでしょうか。これはミスジマイマイ。カタツムリには右巻きと左巻きがあるそうです。「ヒダリマキマイマイ」が正式名称のカタツムリも。

ピントが合わずぼやけてしまいましたが、これはイラガのまゆ。幼虫は、ブルーベリー狩りなどで気をつけるように言われることもある毒性のある毛虫ですが、まゆはきれいな模様です。

石川さんが見つけたオオカマキリの幼虫を息子がもらって帰ってきました。一緒に捕まえたクロスジシロチョウと一緒に入れておいたら、あっという間に羽だけになり、オオカマキリのお腹が少し膨らんでいました。近所の公園でモンシロチョウ、ショウリョウバッタとショウリョウバッタモドキを捕まえて入れておいたら、モンシロチョウがまた羽だけになり、6匹いたバッタは4匹に。ものすごい食欲です。ちなみに、クロスジシロチョウのオスの鱗粉はいい香りがするそうで、レモンの香りがするものもいるそうです。

写真はありませんが、アリにそっくりなアリグモもいました。触覚のように見えるのは前足で、アリに交じって行動し、アリを餌にするそうです。今年は梅雨が長引いたせいでしょうか、虫が少なめだったように感じましたが、それでも街中では出会えない虫がたくさん見られました。虫の死骸やフンを食べて分解するダンゴムシも、背中が艶々!何一つ無駄になることなく、次の命へと循環する自然の営みを間近に感じる有意義なひと時でした。