【留保地】FC東京の提案、そして市の計画案
FC東京は、過去にも練習場移転について市に相談した経緯はあったようですが、今回の計画に関連する「打診」は2023年だったようです。その後、秘密裏に協議を進め、2025年6月にはFC東京から市に対して提案書が提出されていました。(このことも8月10日まで伏せられていました。)
FC東京からの提案書では、このような施設配置が描かれています。提案書によると、青のエリアは FC 東京の練習場で、FC 東京で設計・整備を行うとのこと。また、赤のエリアは、「主に調布市の利用計画に示されている機能を確保するための施設を整備します」とあります。

(「調布基地跡地(留保地)の活用に向けた調布市への提案書」より)
市の利用計画では、サッカー場兼多目的コート、テニスコート、多目的広場、自由広場が予定されていましたので、正確に市の利用計画をなぞる内容にはなっていません。

(「調布基地跡地留保地の活用による施設整備に関する基本的な考え方」より)
FC東京の提案を受け、市が8月10日に公表した「調布基地跡地留保地の活用による施設整備に関する基本的な考え方」には、改めて市が描いた施設配置図が掲載されています。この時点では、ほとんど提案をなぞったような図です。

10月に公表された「調布基地跡地留保地施設整備基本計画(素案)」では、配置される施設はより明確になっていますが、広場が非常に小さくなっていることが分かります。
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また、天然芝フィールドにも人工芝グラウンドにも「スポーツを『する』、『みる』、『ささえる』」と書かれています。どうやら、人工芝グラウンドもFC東京が一部使うことが想定されているようです。(基本計画には「FC東京の提案で想定されている」と書かれていますが、FC東京の提案には書かれていません。)
つまり、市民が実際にスポーツを「する」という利用はほとんどできないことが想定されているため、選手の練習を見たり、応援したりすることもスポーツ振興の一つとして捉え、「市民利用」にしてしまおうというのが市の考えです。
市民の色々な声を反映させて作った2008年の利用計画や2013年の計画平面図を思うと、FC東京の都合が最優先され、市民の思いは軽視されてしまった計画だと言えるのではないでしょうか。(つづく)

